うつを腸内フローラ改善と糖質制限で治すための方法ブログ

うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ改善と糖質制限、DHA)、運動と瞑想で治すための方法ブログです。

ココナッツシュガーが砂糖代わりにオススメなわけ

当ブログではうつ病予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

今回はココナッツシュガーが砂糖代わりに使う甘味料としてオススメな理由を書いていきたいと思います。

では、なぜココナッツシュガーが甘味料としてオススメなのかといえば、そのわけは、ココナッツシュガーのGI値はおよそ30と非常に低いからです。

また、ココナッツシュガーは非常に香ばしい味わいで、甘みも十分、コーヒーやココアに入れる砂糖の代用品として最適なのです。

ココナッツシュガー

ちなみに 「GI値」の「GI」とは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略称です。

この「GI」とは食後血糖値の上昇度を示す指標のことで、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取二時間までに血液中に入る糖質の量を計ったもののことをいいます。

白砂糖やグラニュー糖は 「GI値」が100を超えてくるため、血糖値の乱高下や低血糖を引き起こす原因になってしまいます。

 

 血糖値をうまくコントロールできない状況、言い換えれば、血糖値の上がり下がりが激しい状況を血糖代謝異常(低血糖症)と呼んでいる。血糖代謝異常のおもな症状は、朝起きられない、強い疲労感、気分の落ち込み(うつ症状)、気分のコントロールがきかない、集中力の欠如、物忘れがひどい、イライラ、突然の怒り(キレる)、めまい、ふらつき、悪夢、夢遊病、眠っている間に話す、不安、恐れ、震えなどである。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p120

 

 砂糖や砂糖のように高度に精製されたカーボは、脳内の伝達物質に働きかけるばかりでなく、血糖に大きな影響をおよぼします。甘いものを食べると伝達物質レベ ルと血糖がいっしょに上がり、一時的な陶酔感や快感が得られますが、つぎに、両方とも下がります。こうして気分が落ち込み、元気がなくなります。これがうつです。(生田哲『砂糖をやめればうつにならない』p103

 

(うつの症状と砂糖の関係性については以下の記事をご参照ください。)

utukaizen.hatenablog.com

しかしココナッツシュガーの 「GI値」 はなんと「30前後」となっており、非常に低いのです。

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またココナッツシュガーにはナトリウムやカリウムマグネシウム、鉄、イノシトールなども含まれています。

もちろん、だからといって、コーヒーや紅茶などに、好きなだけ加えて良いということにはなりませんが、うつの症状の改善のために甘い物を控えたいけれど、甘い物が好きでなかなかやめられないという方に、砂糖に替わる甘味料として、低GI値のココナッツシュガーはオススメです。

 

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カルシウムとマグネシウムのうつを改善・予防する効果とは?

当ブログではうつ病予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

前回は、うつの改善と予防のために必要なミネラルとして、鉄と亜鉛を取りあげましたが、今回は必須ミネラルのうちの、カルシウムとマグネシウムを取りあげたいと思います(ちなみに以下は前回のおさらいです)。

 

ミネラルはからだの細胞の健康を維持していくうえで、必要不可欠な栄養素です。特に様々な生理作用に関わっている「必須ミネラル(カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンヨウ素セレンモリブデン、コバルト、クロム)」は体内でつくることができないため、からだとこころの健康を保っていくためには、それぞれを食べ物から積極的に摂らなければなりません。

また加工食品を食べる機会が多くなったことから、慢性的なミネラル不足が懸念されます。

ちなみに16種類の必須ミネラルの主な働きとしては、以下のようなものがあります

  • 骨や歯・血液など体の構成成分となる作用
  • 酵素の働きをサポートする作用
  • 体液の浸透圧・pHを調整する作用
  • 神経・筋肉機能を正常に保つ作用
  • 脳を活性化する作用


では、必須ミネラルのうちの「カルシウム」と「マグネシウムはどのような役割を果たしているのでしょうか?

「カルシウム」は、新しい骨や歯を作ったり、体の機能の調整したりするために必要なミネラルです。また、骨粗しょう症の予防や血液が固まるのを助ける効果、ストレスをやわらげる効果などもあります。

一方、「マグネシウム」には、骨を丈夫につくる効果、高血圧予防効果、心疾患予防効果、精神を安定させる効果などがあります。

では「カルシウム」と「マグネシウム」が、うつの改善と予防に関わる心の健康と、どのように関わってくるのでしょうか?

この「カルシウム」と「マグネシウム」の重要性について、薬学博士の生田哲氏や栄養療法の専門家の溝口徹氏は以下のように述べています。

 

 不安やイライラに襲われたとき、あるいは、ストレスから解放されたいとき、その解決策にミネラルを摂取しようと思う人はあまりいないだろう。しかしじつは、これがとても効果的なのである。カルシウムやマグネシウムは「自然の精神安定剤」で、神経や筋肉の細胞をリラックスさせてくれる。

 もしカルシウムやマグネシウムが不足すると、不安やイライラが起こり、攻撃的になりやすい。筋肉のケイレンも、マグネシウム不足によって起こることが多い。

(中略)

 最近、マグネシウム不足が心の病の原因になっていると指摘されている。皮肉にも、精神科の薬を服用するとカルシウムもマグネシウムも失われやすくなる。これが患者の心の状態を悪化させているようだ。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p92

食べ物を変えれば脳が変わる

 ミネラルで忘れてならないのがカルシウムだ。神経伝達物質が合成されるときに捕因子としてかかわるわけではないが、その存在感は際立っている。神経伝達物質神経細胞から放出されるためには、カルシウムが絶対に必要なのだ。

 たとえば、うつ状態にあるときには、「やる気を出せ」という信号が神経細胞に伝わる。それを受けて神経細胞セロトニンを放出するわけだ。その際、セロトニンがポンと飛び出すきっかけをつくるのがカルシウムなのである。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p68~69

 

 カルシウムが存分にその機能を発揮するためには、マグネシウムがなくてはならない。それはマグネシウムについても同じ。お互いがお互いの、絶妙なサポート役を果たしているのである。つまり、カルシウムだけたくさん摂ってもだめで、一緒にマグネシウムも摂る必要があるということだ。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p70~71

(中略)

 最近の日本人の食生活では、カルシウム不足がしばしば指摘されるところだが、なぜかマグネシウムについては多くが語られることはない。しかし、現実にはカルシウム以上にマグネシウム不足に目を向けるべきなのだ。その兄弟関係を考えれば、「1対1」の割合で摂取してこそ、両者が思う存分の働きができるとわたしは考えている。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p71

 

「うつ」は食べ物が原因だった!

 

つまり、カルシウムやマグネシウムは、生田哲氏が言うことには、「自然の精神安定剤」としてストレス対策やイライラを抑えるために必要になってくるのです。

また、溝口徹氏はカルシウムが「やる気」や「セロトニン」にも関わってくるとしています。さらに氏は「カルシウムとマグネシウムは同じ比率で排泄される」という理由から、どちらかを偏って摂るのではなく、カルシウムとマグネシウムは「1:1」の割合で摂取するのが望ましいと述べています。

 

以上、カルシウムとマグネシウムのうつを改善・予防する効果について書いてきましたが、カルシウムとマグネシウムはこのように精神的な面に関わってきますので、うつの症状を少しでもやわらげるためには、日頃の食生活において不足しないように気をつけてみてください。

 

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うつの改善と予防にミネラル(鉄・亜鉛)が必要な理由

当ブログではうつ病予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

今回は、うつの改善と予防にミネラル(特に鉄・亜鉛)が必要な理由についてです。

ミネラルはからだの細胞の健康を維持していくうえで、必要不可欠な栄養素です。特に様々な生理作用に関わっている「必須ミネラル(カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンヨウ素セレンモリブデン、コバルト、クロム)」は体内でつくることができないため、からだとこころの健康を保っていくためには、それぞれを食べ物から積極的に摂らなければなりません。

また精製された加工食品を口にする機会が多くなったことから、体内の慢性的なミネラル不足が懸念されます。

ちなみに16種類の必須ミネラルの主な働きとしては、以下のようなものがあります。

  • 骨や歯・血液など体の構成成分となる作用
  • 酵素の働きをサポートする作用
  • 体液の浸透圧・pHを調整する作用
  • 神経・筋肉機能を正常に保つ作用
  • 脳を活性化する作用

このように必須ミネラルの働きはどれも大事ですが、うつの症状を改善していくために大切になってくるのは、必須ミネラルのうちでも特に「鉄」と「亜鉛」です。

この鉄の重要性について、栄養療法士の溝口徹氏は、以下のように述べています。

 

 鉄は神経伝達物質の反応に深くかかわっている。その鉄が欠乏すれば、さまざまな精神症状が出てくる。些細なことでクヨクヨする。気分が憂鬱になるといったことが起こるし、睡眠のリズムの崩れから、寝起きが悪い、夜中に目を覚ましやすいなどの睡眠障害があらわれることもある。

 また、酸素の運搬でも重要な働きをしているから、酸素供給が不足して疲れやすく、階段の上り下りがつらい、身体を休めないと夕食の準備にとりかかれない、などということにもなるのだ。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p135

 

「うつ」は食べ物が原因だった!

亜鉛

次に、亜鉛の重要性について、薬理博士の生田哲氏は以下のように述べています。

 

 亜鉛はすべての細胞に存在し、全酵素二二〇〇種類のうち一〇〇種類以上の酵素の捕因子になっている。どのミネラルよりも多くの酵素を助けているのが、亜鉛なのだ。それほど大事な亜鉛だが、じつはいちばん不足しやすく、心の健康にもっとも影響をおよぼす栄養素でもある。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p94

 亜鉛の不足は統合失調症、うつ、不安、摂食障害、多動などの危険因子になる。要するに、心の健康を妨げるのだ。

 食事からの亜鉛の摂取が不足ぎみであるばかりか、生体がより多くの亜鉛を必要とする状況も増えている。たとえば、ストレス、感染、月経前症候群、ホルモンのインバランス、経口避妊薬、過剰な銅、過度の飲酒、血糖値の不安定などだ。それから、体質的に亜鉛を多く必要とする人もいる。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p95

 

食べ物を変えれば脳が変わる

溝口氏や生田氏がこのように述べているように、鉄と亜鉛は、心の健康に深く関わってくるミネラルなのです。

そのため、なるべく不足しないようにすることが、うつの対策のためには必要になってきますが、特に女性は鉄、男性は亜鉛が不足しがちになるといいますので、注意が必要です。

ちなみに亜鉛は肉類や魚介類、穀類など多くの食品に含まれていますが、特に亜鉛を豊富に含んだ食品としては、豚レバーや牡蠣(カキ)、カラスミなどが挙げられます。

また、鉄は動物のレバーや赤身の肉、貝類、小魚、大豆、ほうれん草や小松菜などに多く含まれており、特に鉄を多く含んでいる食品としては、豚レバー、鶏レバー、シジミやあさりなどがあります。 

 

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うつの症状と似ている「副腎疲労症候群」とは?

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今回はうつの症状と似ている「副腎疲労症候群」についてです。

では、「副腎疲労症候群」とはどういったものでしょうか?

この「副腎疲労症候群」について、藤森徹也氏が著作のなかで簡潔に説明していますので、引用してみたいと思います。

 

 副腎疲労症候群は、文字通り副腎が疲れてしまう病気です。副腎とは、左右の腎臓の上部に覆いかぶさるようにある臓器で、多種のホルモンを分泌する内分泌器官です。副腎からは生命の維持にとって極めて重要な数々のホルモンが分泌されているため、副腎が正常に機能するか否かは、生命そのものに関わります。慢性的な疲労に悩み、病院の検査では異常なしと診断され、うつ病の治療をしても症状が改善しないという場合、数々のホルモンのなかでも特に注目したいのは、「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンです。(藤森徹也『副腎疲労症候群』p17

 

また副腎が分泌する、抗ストレスホルモンとして有名な「コルチゾール」については以下のように述べています。

 

 コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、身体にストレスがかかると分泌されるホルモンです。ストレスへの耐久力や回復力を増加させ、主に体調を保つ役割を担っています。このコルチゾールが適量分泌されることで、私たちの身体は日々のストレスから守られているのです。(藤森徹也『副腎疲労症候群』p17

 

 コルチゾールには細胞をストレスから守り、元気にする働きがあります。免疫機能や血圧、血糖値の調整、水分やエネルギーの代謝に、塩分のコントロール、脂肪の分解、アレルギー症状を抑える抗炎症作用など非常に多くの役割を担っているため、コルチゾールの分泌量に異常が生じると、身体のありとあらゆる部分に不調をきたすのです。(藤森徹也『副腎疲労症候群』p34~35

 

副腎疲労症候群

この「副腎疲労症候群」は、藤森氏も述べていますが、うつの症状と間違われやすいため、何となくやる気が出ず、それがずっと続く場合は、「うつ」だけではなく、「副腎疲労症候群」を疑ってみることも必要になってきます。

また副腎の疲労を回復させるには、ビタミンCをはじめとした栄養素の補給が重要だとされていますが、症状が重い場合は、市販のサプリメントに頼らず、医療機関での診療を受け、専門医から処方されたものを摂ることが大事だと言います。

 

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ビタミンCのストレスをやわらげ、うつを改善する効果とは?

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今回はビタミンCのストレスをやわらげ、うつを改善する効果についてです。

うつの症状を少しでも緩和していくためには、こまめなビタミンCの摂取が大切になってきます。

なぜなら、「L‐トリプトファン」や「L‐フェニルアラニン」といったセロトニンドーパミンの前駆物質が作られるためには、ビタミンCが必要になってくるからです。

つまり、前回の記事で書いた「ビタミンB群」と同様、ビタミンCをきちんと摂るようにしなければ、結果的にセロトニンドーパミンなどの神経伝達物質がスムーズに作られなくなるのです。

 

また「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」といった抗ストレスホルモンの合成にもビタミンCは関わっています。

もしビタミンCの不足によって「ノルアドレナリン」と「アドレナリン」が作られにくくなると、やる気や集中力が低下してしまうため、「うつ」などの症状も起こりやすくなるとされています。

 

そのため、ビタミンCはストレスに打ち勝つためにも大切になってきます

特にビタミンCとストレスの関係で重要になってくるのは、「副腎」の存在です。

 

 副腎の代謝にかかわるすべてのビタミン、ミネラルのなかで、もっとも重要なのがビタミンCだ。ストレスは副腎の疲労につながる大きな要素だが、そのストレスとビタミンCのかかわりは極めて深い。

 あえてストレスをかけて、ビタミンCの血中濃度を測るという動物実験では、ストレスが強いほど、体内でビタミンCが大量に合成、消費されることがわかっている。人間の体内ではビタミンCはつくられないから、ストレスによって、当然不足してくる。(溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』p144

 

 仕事がハードだったり、睡眠不足だったり、といったときの肉体的なストレスもあれば、人間関係や仕事の悩みなどからくる精神的なストレスもあるわけだが、ビタミンCはその種類に関係なく、ストレスがかかれば不足するのだ。

 また、副腎でコルチゾールやアドレナリンなどのホルモンがたくさんつくられれば、補酵素として働くビタミンCも多く使われるということもあり、その意味でも十分に供給することが大切なのである。(溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』p145

 

副腎は抗ストレスホルモンである「コルチゾール」を作り出しますが、慢性的なストレスによって、副腎がなかなかコルチゾールを合成できなくなってくると、「副腎疲労症候群」と呼ばれる、朝になかなか起きられなかったり、やる気が出なかったりする、非常にうつと似た症状が起きてしまう可能性があるのです。

 

したがって、うつの症状の予防と、ストレス社会への対策のために、こまめなビタミンCの摂取は重要な役割を果たすのです。

 

 ビタミンCは体内の臓器によっては高濃度に含まれており、必要量が増えたときのために貯蔵されているのである。その機能を担っている臓器のひとつが副腎である。副腎では、かなりの高濃度でビタミンCをため込んでおくことができる。ストレスをはね返すホルモンをつくり出す副腎は、ビタ ミンCを待ち望んでいる。このストレス社会に打ち克つためには、身体にビタミンCをつぎ込む努力を惜しまないでいただきたい。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p163~164

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ちなみに、十分な量のビタミンCを手軽に摂取したい方は、粉末のかたちで売られているL-アスコルビン酸がおすすめです。

以下のような高品質なL-アスコルビン酸を、水や飲料などに溶かしてこまめに飲むことは、うつ対策のためのビタミンCの補給方法として効果的です。

 

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また、ビタミンCを天然由来の食材から補給したい方は、サジージュースを利用することがオススメです。

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ビタミンB群のうつを改善する効果とは?

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今回はビタミンB群のうつを改善する効果についてです。

ビタミンBの種類にはビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンがありますが、ビタミンB群をきちんと摂るようにすることは、うつの症状をやわらげるために大切になってきます。

実は体内のビタミンB群はストレスによって減少してしまいますし、また、お菓子やカップ麺など、加工食品の摂り過ぎもビタミンB群を減らしてしまう原因になるといいます。

特にナイアシン葉酸、ビタミンB6などは、セロトニンドーパミンといった神経伝達物質の合成のために必要になってきます。そのためビタミンB群が不足してしまうと、セロトニンドーパミンがスムーズに作られないという問題が生じてきます。

 

 ビタミンB群はすべての神経伝達物質の生合成にかかわっている、きわめて重要な栄養素だ。とくにビタミンB6は、すでに説明したように、たんぱく質がGABAやドーパミンセロトニンにつくり変えられるところで働いている(略)。

 欠乏していることを示す症状で、まずあげなければならないのが睡眠障害。睡眠のリズムが乱れ、昼間に眠くなったり、夜は寝たいのに寝られなくなったりする。(中略)

 ビタミンB群の欠乏はまた、集中力が記憶力を低下させるから、情報処理能力がひどく落ちる。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p145

 

 もしB6が不足すれば、「幸福物質」セロトニンの生産が落ちてしまう。脳内はセロトニン不足になるから、何かのきっかけでうつになりやすい。B6はストレスを緩和するが、ストレスはB6を消費する。もしB6不足で、しかもあなたがストレスを受けているなら、うつに向かっているのかもしれない。

 B6や葉酸が不足ぎみの人は多い。イギリスのキングスカレッジ病院は、うつや統合失調症の、精神科の入院患者一二三人の血液を調べたところ、その半数は葉酸レベルが低かったことを公表した。そこで、彼らに葉酸か偽薬を六ヵ月間与えたところ、葉酸グループだけに気分の向上が見られたという。葉酸の不足が気落ちの原因となることが分かる。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p88~89

 

食べ物を変えれば脳が変わる

 

 ビタミンB群を摂取すると不安が軽くなることがある。事実、不安障害に見られる多動、神経質、疲労、うつ、心配、不眠などの症状は、ビタミンB群の一つであるナイアシン(またはナイアシンアミド)の不足によっても生じる。(生田哲『心の病は食事で治す』p157

 

 ストレスを受けると、副腎からアドレナリンやコルチゾールといったホルモンが放出されてストレスに対抗する。アドレナリンやコルチゾールをつくるには、パントテン酸とビタミンCが必要だ。このため、パントテン酸とビタミンCは「抗ストレスビタミン」と呼ばれている。(生田哲『心の病は食事で治す』p59

協同して働くビタミンB群

またビタミンB1やB2、B12、ナイアシンパントテン酸、ビオチンも、心の健康を保つために非常に大切な働きをしています。そして、ビタミンB群は協同して働くため、特定のビタミンBだけを摂るより、様々なビタミンBを一緒に摂るほうが効果的だとされています。

 

 ビタミンB群は互いに協力してはたらき、脳が伝達物質をつくるのを助けている。そのため、B群をいっしょに摂るのが合理的である。あなたが特定のビタミンBを摂る際は、B群複合体やマルチビタミンの摂取も忘れないようにしよう。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p163

 

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腸内細菌はビタミンB群を作る

ところで、うつの症状をやわらげていくためにビタミンB群を効果的に摂っていく場合、二つの方法があります。

まず一つ目は、ビタミンB群が豊富な納豆や玄米などの食材や、スーパーフードと呼ばれる食品(ノニやサジーユーグレナ、青汁など)から摂る方法です。

そして二つ目は、腸内細菌のバランスを整えることで、腸内細菌に作ってもらう方法です。

実は腸内細菌にはビタミンB群を作る働きがあるのです。

腸内細菌が作り出すビタミンは、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビオチン、葉酸パントテン酸、ビタミンKなどです。

そのため体内のビタミンB群が不足するのを防ぐためには、食物繊維をたくさん摂って腸内細菌のうちの善玉菌を増やし、腸内細菌に作ってもらうことも一つの手段なのです。

 

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うつ病と腸と脳と炎症の関係とは?

当ブログではうつ病の予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

前回はうつと脳の炎症の関係についてデイヴィッド・パールマター氏の『「いつものパン」があなたを殺す』を取りあげながら述べましたが、今回は炎症とうつ病と腸と脳の関係について述べていきたいと思います。

 

では、うつ病と、腸と脳、炎症は、どのように関係してくるのでしょうか?

その前にまず、うつと脳の炎症の関係について、デイヴィッド・パールマター氏は『「いつものパン」があなたを殺す』のなかで以下のように述べていることをおさらいしたいと思います。

 

 脳疾患も含めてすべての変性疾患を引き起こすのが「炎症」であることは、研究者たちにはかなり前から知られていた。そして研究者たちは、グルテン、さらに言えば高炭水化物の食事が脳に達する炎症反応の原因になっていることを見出しつつある。

 ふだん、腸内ガス、膨満感、便秘、そして下痢などは比較的すぐに症状が現れるので、消化器系疾患や食物アレルギーには気づきやすい。ところが、脳はとくにわかりにくい器官だということだ。分子レベルではあなたが気づかないうちにずっと激しい攻撃に耐えているかもしれない。頭痛を治そうとしたり、明らかな神経系の問題に対処したりしないかぎり、脳で何が起こっているかはわからず、とうとう手遅れということになり得る。脳疾患に関して言えば、いったん認知症などの診断が下されると、そこからの方向転換は難しいのだ。(デイヴィッド・パールマター『「いつものパン」があなたを殺す』白澤卓二訳 p53

 

そして、うつ病と腸の関係性について、デイビッド・パールマター氏は『「腸の力」であなたは変わる』で以下のように述べています。

 

 うつ病と腸につながりがあるという事実は、最近わかったことではない。

 すでに二十世紀初めには、研究者と臨床医たちがこの研究に深く携わり、腸内でつくられる毒性の化学物質は、気分や脳の機能に影響するのではないかと考えていた。このプロセスには「自家中毒」という呼び名さえあった。

 八十年以上前に、ある研究者チームは次のように書き記している。

「すべての精神状態に同じ原因があるとは考えられないが、消化管で発生する中毒症状と同じ原因を持つ精神疾患の事例があることを、認めるのが正当だと感じている」

 その後、残念ながら、腸と食生活パターンの研究は「非科学的」と見られるようになった。( デイヴィッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ『「腸の力」であなたは変わる』 p112)

 

次に、腸と脳と炎症の関係については以下のように述べています。

 

 現在もっぱら注目されているのは、腸の機能不全と脳の関係、より具体的にいうと、血液中の炎症マーカー(体の免疫系が警戒態勢であると示すもの)の存在と、うつ病のリスクの関係を示す研究だ。

 炎症のレベルが高いほど、うつ病発症のリスクが急上昇する。そして、炎症マーカーのレベルが高いほど、うつ病の症状が重くなる。

 この結果から、うつ病も、パーキンソン病多発性硬化症アルツハイマー病などと同じ、炎症性疾患ということになる。

 うつ病の原因となる障害は脳内だけにあるのではないと考えられるようになった、目を見張るような研究結果もある。

 たとえば、うつ病の兆候がいっさい見られない健康な人に、炎症のきっかけになる物質を注入したところ、すぐに典型的なうつ病の症状を発症した。( デイヴィッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ『「腸の力」であなたは変わる』 p113~114)

 

「腸の力」であなたは変わる

 

うつ病と、腸と脳と炎症の関係性について、デイビッド・パールマター氏は『「腸の力」であなたは変わる』のなかでこのように述べているわけですが、腸内環境の悪化によって、毒性の化学物質が血液中に入りこみ、炎症が起きることが私たちのメンタル面に何らかの悪影響を与えていることは確かかもしれません。

また、近年は腸に穴があくことによって、腸から体内に細菌やウイルス、未分化のタンパク質など様々なものが入りこんでしまう「リーキガット症候群」や「腸もれ」も、私たちの健康を害する深刻な問題になってきています。

そのため、うつ病の予防をはじめとして、少しでもからだとこころの健康を保つために大切になってくるのは、やはり腸内環境・腸内フローラを改善することと、砂糖などの糖質をなるべく摂らないようにする糖質制限であるように感じます。

 

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