うつを腸内フローラ改善と糖質制限で治すための方法ブログ

うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ改善と糖質制限、DHA)、運動と瞑想で治すための方法ブログです。

うつの改善と予防にミネラル(鉄・亜鉛)が必要な理由

当ブログではうつ病予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

今回は、うつの改善と予防にミネラル(特に鉄・亜鉛)が必要な理由についてです。

ミネラルはからだの細胞の健康を維持していくうえで、必要不可欠な栄養素です。特に様々な生理作用に関わっている「必須ミネラル(カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンヨウ素セレンモリブデン、コバルト、クロム)」は体内でつくることができないため、からだとこころの健康を保っていくためには、それぞれを食べ物から積極的に摂らなければなりません。

また精製された加工食品を口にする機会が多くなったことから、体内の慢性的なミネラル不足が懸念されます。

ちなみに16種類の必須ミネラルの主な働きとしては、以下のようなものがあります。

  • 骨や歯・血液など体の構成成分となる作用
  • 酵素の働きをサポートする作用
  • 体液の浸透圧・pHを調整する作用
  • 神経・筋肉機能を正常に保つ作用
  • 脳を活性化する作用

このように必須ミネラルの働きはどれも大事ですが、うつの症状を改善していくために大切になってくるのは、必須ミネラルのうちでも特に「鉄」と「亜鉛」です。

この鉄の重要性について、栄養療法士の溝口徹氏は、以下のように述べています。

 

 鉄は神経伝達物質の反応に深くかかわっている。その鉄が欠乏すれば、さまざまな精神症状が出てくる。些細なことでクヨクヨする。気分が憂鬱になるといったことが起こるし、睡眠のリズムの崩れから、寝起きが悪い、夜中に目を覚ましやすいなどの睡眠障害があらわれることもある。

 また、酸素の運搬でも重要な働きをしているから、酸素供給が不足して疲れやすく、階段の上り下りがつらい、身体を休めないと夕食の準備にとりかかれない、などということにもなるのだ。(溝口徹『「うつ」は食べ物が原因だった!』p135

 

「うつ」は食べ物が原因だった!

亜鉛

次に、亜鉛の重要性について、薬理博士の生田哲氏は以下のように述べています。

 

 亜鉛はすべての細胞に存在し、全酵素二二〇〇種類のうち一〇〇種類以上の酵素の捕因子になっている。どのミネラルよりも多くの酵素を助けているのが、亜鉛なのだ。それほど大事な亜鉛だが、じつはいちばん不足しやすく、心の健康にもっとも影響をおよぼす栄養素でもある。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p94

 亜鉛の不足は統合失調症、うつ、不安、摂食障害、多動などの危険因子になる。要するに、心の健康を妨げるのだ。

 食事からの亜鉛の摂取が不足ぎみであるばかりか、生体がより多くの亜鉛を必要とする状況も増えている。たとえば、ストレス、感染、月経前症候群、ホルモンのインバランス、経口避妊薬、過剰な銅、過度の飲酒、血糖値の不安定などだ。それから、体質的に亜鉛を多く必要とする人もいる。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p95

 

食べ物を変えれば脳が変わる

溝口氏や生田氏がこのように述べているように、鉄と亜鉛は、心の健康に深く関わってくるミネラルなのです。

そのため、なるべく不足しないようにすることが、うつの対策のためには必要になってきますが、特に女性は鉄、男性は亜鉛が不足しがちになるといいますので、注意が必要です。

ちなみに亜鉛は肉類や魚介類、穀類など多くの食品に含まれていますが、特に亜鉛を豊富に含んだ食品としては、豚レバーや牡蠣(カキ)、カラスミなどが挙げられます。

また、鉄は動物のレバーや赤身の肉、貝類、小魚、大豆、ほうれん草や小松菜などに多く含まれており、特に鉄を多く含んでいる食品としては、豚レバー、鶏レバー、シジミやあさりなどがあります。 

 

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