うつを腸内フローラ改善と糖質制限で治すための方法ブログ

うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ改善と糖質制限、DHA)、運動と瞑想で治すための方法ブログです。

うつ病とストレス、慢性炎症の関係とは?

当ブログではうつ病の予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)、運動瞑想で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

今回はうつ病とストレス、慢性炎症の関係について書いていきたいと思います。うつ病の発症にはストレスの存在が深く関わっていますが、ストレス自体がうつ病を引き起こすわけではなく、その過程には「慢性炎症」が関わっているとされています。

 

このことに関して、金子義保氏は『炎症は万病の元』のなかで以下のように述べています。

 

 ストレスは過食や運動と相互に影響し合いながら、快、不快の情報を脳の感情中枢(心の脳)に送ります。心の脳は、側坐核扁桃核、海馬などからなり、神経伝達物質、ホルモン、サイトカインなどを介して身体に重要な影響を及ぼします。

 慢性的な軽いストレスは、炎症性サイトカイン分泌を介して、心の脳に慢性炎症を引き起こしています。またステロイドホルモンの過剰分泌を介して、扁桃核、海馬などの神経細胞に慢性炎症や細胞死(アポトーシス)を引き起こし、うつ病の発症を促進させます。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p21

 

炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実

慢性炎症とストレスの関係

また、現代の競争社会とお金中心の情報社会は、慢性的に私たちの心に不必要なストレスを与え続けてしまうように感じられますが、金子氏によれば、このこともやはりうつ病の発症に深く関与しているといいます。

 

 現代の競争社会は、人々に慢性的にストレスを与え続ける社会です。私たちは、特定の情報を刷り込まれ、意識的、あるいは無意識的に富みや名誉や地位を競う行動を続けています。人生で大きなことはただ一つ、それは何かに成功したくさんのマネーを手に入れること、その他のもの、友情、愛、名誉などは後からひとりでにやってくる、という情報に囲まれています。しかし、勝者は一%で、敗者は九九%、というのがこの社会の常であり、このような社会情報は、私たちの心の脳に慢性的にストレスを与え続けることになるのです。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p21

 

 うつの症状には、脳の炎症が関係していることについては、以前に書いた記事で取り上げましたが、脳だけではなく体内の様々な場所で起こっている慢性炎症が、私たちの心に悪影響を与え、そのことが、精神的な落ち込みを引き起こしていることも、十分考えられるように思います。

そのため、食生活の改善や適度な運動や瞑想などによって、ストレス対策としての身体と心のケアを行うことで、体内の慢性炎症を防いでいくことは、うつの症状緩和やうつ病の予防に効果的であるかもしれません。

 

 炎症には急性炎症と慢性炎症とがあります。急性炎症は、病原物質を排除して組織を元の状態に回復させる復旧型防御システムです。慢性炎症は組織の改変に伴うもので、適応型防御システムと考えられています。うまく適応できなければ組織や臓器の機能が失われ、生物固体はこの世から退場させられることになります。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p62

 

 最近の医学は、環境中の「免疫かく乱物質」が私たちの体内に軽い「慢性炎症」を引き起こし、生活習慣病を作り出している、ということを明らかにしています。この慢性炎症は、くすぶり型の軽い炎症で、動脈硬化、肥満、糖尿病などの原因となる「代謝炎症」あるいは「自然炎症」、がんやうつ病を引き起こす炎症、老化に伴って進行する「加齢炎症」などを包括する新しい概念です。この慢性炎症と、気管支炎、胃腸炎などの、普通に見られる急性炎症を合わせた広い意味での「炎症」は、生体が内外の危険因子を排除するための基本的な防御機構の発現であり、遺伝性疾患を除くほとんどの病と関連しています。(金子義保『炎症は万病の元 生活習慣病の真実、医療の現実』p2

 

以上が、うつ病とストレス、慢性炎症の関係についてです。

 

慢性炎症を抑えるための三つの生活習慣

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