うつを腸内フローラ改善と糖質制限で治すための方法ブログ

うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ改善と糖質制限、DHA)、運動と瞑想で治すための方法ブログです。

身体を「ゆるめる」ことが、うつをやわらげるためには大切

当ブログではうつ病の予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)、運動と瞑想で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

前回は正しい姿勢を維持することと、体の軸(芯)を意識することが、うつの症状を改善のために重要だということについて書きましたが、今回は身体の軸を意識しながらゆるめることが、うつをやわらげていくためには大切だということについて述べていきたいと思います。

身体の軸(芯)を意識することの重要性については、前回の記事を参照していただきたいと思いますが、

utukaizen.hatenablog.com

実はうつの症状をやわらげていくためには、身体の芯を意識することに加えて、からだをゆるめることも必要になってきます。

からだをゆるめる」とは、大ざっぱにいえば、からだの筋肉の不要な緊張を解いて、リラックスするということです。

このあたりのことについては、山口創氏の『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』で詳しく述べられていますので、少し長いですが引用してみたいと思います。

 

 人間は脳を発達させたために、目の前の刺激がなくなっても思考やイメージでいつまでも当初の感情を持続させてしまうようになりました。すると筋肉で固めた身体は血流が滞り、栄養素が行き渡らなくなり、障害や病気のもとになるのです。

 そのような筋肉の緊張状態でいると、本来は意味のない刺激に出会っても、筋肉の緊張パターンに応じた情動が誘発されやすくなってしまいます。そしてそのような情動はやがて日常の情動の基底部分である気分を醸成するようになり、ずっと続くようになるのです。(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p145

 

 筋肉は脊髄と連絡しており、筋肉から脊髄に送られた信号は、常に脳幹に入っています。したがって、筋肉に不必要な緊張があれば、当然その信号が脳幹に送られ、脳幹は興奮します。そして、その興奮が感情の脳である大脳辺縁系に伝達され、イライラしはじめます。

 さらに、その感情の波は、その上の知性の座である大脳新皮質に影響を及ぼして、適切な思考ができなくなってくるのです。したがって、脳と心をポジティブなリラックス状態にするためには、筋肉の緊張パターンをリセットして緊張を解消することが必要なのです。(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p146

腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す

身体の軸(芯)を意識しながら「ゆるめる」

要するに、筋肉の余計な緊張を解消してリラックスするために、からだをゆるめていく必要があるのですが、しかしからだをゆるめるといっても、その際は、ぐにゃっとだらしなく全身の力が抜けたようになるのではなく、からだの軸(芯)を意識することはしっかりと維持していくことが大切になってきます。

 

ここでは具体的に、軸を意識しながら身体をゆるめる運動を、山口創氏の『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』の中からご紹介したいと思います。

まずひとつめは「足と体軸をゆるめる」エクササイズです。

 

  1. まず息をゆるく吐きながら上半身を倒す
  2. 手のひらを返して息を吸って上半身を起こす
  3. 息を吐きながら右に左に
  4. 身体をゆっくりと捻る

山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p200より

 

ふたつめは「体軸を中心に腕を回転させる」運動です。

これは「スワイショウ」と呼ばれている気功体操のうちのひとつです。

 

①まず左右の足を腰幅ぐらいに開き、つま先を正面に向け立ちます。膝は少し曲げ、ゆるめましょう。

身体の中心軸を左右に捻ることで、両手がそれにつられて回転するようにします。

②振った手を身体に巻きつけてみましょう。お腹から腰に腕が巻きつきます。

両腕はゆったりとだらんと垂らした状態で、体軸だけを振って腕を回転するにまかせるようにします。「でんでん太鼓」のように振るのがポイントです。

手や腕の当たる個所を気持ちよい強さで叩き、刺激してください。腰や背中下部のツボを刺激できます。

③左振りの場合は右足の踵、右振りの場合は左足の踵というように、逆足の踵が見えるまで、大きく振ってみましょう。

④最後は、体軸の回転を止めます。両手は勢いを失い、やがて自然体に戻っていきます。

(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p201~202)

 

この「スワイショウ」の運動は、気分が落ち込んでいて、外に出てあまり身体を動かしたくない時でも、部屋の中でスペースをとらず簡単にできるため非常にオススメです。

また、長時間デスクワークを行なったり、スマホの操作をしたりすることで、身体が硬くなってしまった時に、このスワイショウをこまめに行うことも、からだをゆるめるのに非常に効果的です。しかも気分転換や心のリフレッシュにもなります。

 

なお、文章だけではイメージが湧かない方は、以下の方の動画を参考にしてください。


ひねりのスワイショウ(動作のみ)

 

以上、今回ご紹介したエクササイズは、どちらも身体の軸を意識ながら身体をゆるめるのに最適ですので、よろしければ、うつの症状を少しでもやわらげるために試してみてください。

 

utukaizen.hatenablog.com

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