カカオとココアがうつとストレスをやわらげるのに効果的な理由
当ブログではうつ病の予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善と糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。
今回はカカオとココアがうつとストレスをやわらげるのに効果的な理由について書いてみたいと思います。
カカオとココアは普段、職場や人間関係においてストレスを感じることが多く、気持ちもふさぎこみがちで、ついつい甘い物を食べてしまうという方におすすめです。
もちろん、カカオとココアが、つらいうつの症状を治すために高い効果を発揮してくれるわけではありませんが、一杯の温かいココアは、ストレスをやわらげ、心をほぐしてくれるのです。
カカオたっぷりのココアはうつとストレスをやわらげてくれます。
その理由は、ココアには、腸内フローラを改善するのに効果的な食物繊維をはじめとして、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、カリウムなどのミネラル、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があるポリフェノールなどが豊富に含まれているからです。
特にカカオの食物繊維は水溶性と不溶性の割合が、1:3であるため、他の食材と比べるとバランスよく含まれています。
ココアを一杯飲めば、一日の必要量が補えるわけではありませんが、それでも毎日一杯のココアを飲むことは、食物繊維の不足を解消するのに役立ってくれます。
また、カカオに含まれるカカオポリフェノールにはストレスをやわらげるリラックス効果があるといわれているほか、カカオ豆に含まれるテオブロミンという成分にも、血行を良くして緊張をやわらげる効果があるとされています。
特に過度のストレスを感じてしまうと、腸内の善玉菌が減少し、代わりに悪玉菌が増殖するとされていますので、極度のストレスや慢性的なストレスは腸内フローラの健康のためには大敵です。
さらにストレスを感じることで、砂糖が大量に入ったスイーツなどの甘い物を食べ過ぎてしまうことも、うつを改善していくためには要注意です。少しでもうつをやわらげるためには、砂糖をやめる糖質制限が大切になってくるのです。
しかし、普段からカカオをココアやチョコレートから摂るようにすることは、腸内フローラの改善やストレス対策として有効であると考えられます。
それに加えて、カカオにはセロトニンを作るために必要なアミノ酸である「トリプトファン」が豊富に含まれているといわれていますし、気分がとても良い時に体内で放出される「アナンダミド」を長続きさせるといいます。
おすすめは「ココア(カカオ)パウダー」
ですが、問題は市販のココアやチョコレートには、カカオ以外にも砂糖や人工甘味料、乳化剤などの食品添加物が多く使われていることや、製造過程において栄養素の多くが失われてしまっている可能性があることです。
カカオが体に良いとはいっても、カカオが目的で、砂糖や食品添加物を余計に摂り過ぎてしまうことは、腸内環境のために必ずしも良いとは言えません。
そこでオススメしたいのは、「カカオパウダー」や「ココアパウダー」の名前で販売されている100パーセントのカカオの粉末を、うまく利用することです。
このカカオ(ココア)パウダーをホットミルクやお湯と混ぜるだけで、不足しがちな食物繊維をはじめとして鉄分やカルシウムなどのミネラルを手軽に補うことができます。
しかしカカオ(ココア)パウダーには砂糖が入っておらず、お湯に溶かして飲んでも甘みはありません。
そのため、甘さを足すために自分で甘味料を足すことが必要になってくるのですが、そこで重宝するのは、血糖値を急激に上げる砂糖ではなく、オリゴ糖やココナッツシュガーなどの、ゆるやかに血糖値を上げる甘味料です。
特におすすめは、香ばしく砂糖とそれほど変わらない甘みがあるココナッツシュガーです(GI値が30程度)。
ココナッツシュガーにも鉄やマグネシウム、イノシトールなどが含まれています。
これで急激に血糖値を上げることなく、安心して甘くて美味しいココアを飲むことができます(もちろん、だからといって甘味料の入れすぎやココアの飲み過ぎには要注意です)。またお好みで牛乳も足してください。
そのほか、ココアにはカフェインが含まれているので、夜に飲むのではなく、朝や昼に飲んだほうが良いと思われます。
ちなみにカカオ(ココア)パウダーやココナッツシュガーは、オーガニックフードを販売する店や、オンラインショップで簡単に購入することが可能です。
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