うつを腸内フローラ改善と糖質制限で治すための方法ブログ

うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ改善と糖質制限、DHA)、運動と瞑想で治すための方法ブログです。

『「うつ」にならない食生活』とは?

当ブログではうつ病の予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)、運動瞑想で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

今回は『「うつ」にならない食生活』(高田明和 著 角川書店)という一冊を取り上げながら、うつにならないための食生活について考えてみたいと思います。

 

「うつ」にならない食生活

 

以前、うつを改善するための食事についての記事を書き、

 

  • 腸内フローラの改善
  • ゆるやかな糖質制限
  • 油(脂質)の摂り方

 

が重要であると述べましたが、うつを少しでも予防するためにはやはり、毎日の「食事」に気をつけることが大切だと思われます。

 

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そしてこのたび、『うつのツボ 薬に頼らずラクになる』、『自分の「うつ」を薬なしで治した脳科学医 九つの考え方』などの著作がある高田明和氏の、『「うつ」にならない食生活』を読んでみましたが、この本は2002年に出版されており多少内容が古い部分もありましたが、2018年の今読んでも「うつ」を予防するための食事とは何かということについて考えさせられる内容でした。

 

ちなみに医学博士である高田明和氏が書いた『「うつ」にならない食生活』の主なポイントは、

 

 

であると、私自身、感じました。

 

まず、「生活習慣病を気にしすぎるのではなく、食事を楽しむ」ということについてですが、近年は、マスメディアを通じて、「~の食べ物はカラダによい」「~の食べ物は脳の健康によい・うつを改善する」など、様々な健康情報が溢れるようになりました。

しかし、「うつ」を予防するためには、あえて食事や健康のことを気にしすぎない、ということも時には必要だと思われるのです。

 

もちろん、だからといって、ファストフードやお菓子などの加工食品の暴飲暴食は避けるべきだと私自身は感じますが、このことに関して、高田明和氏が『「うつ」にならない食生活』のなかで、

 

「現在日本は混沌とし、さらに将来への不安に満ちています」、「脳の健康を考え、ストレスに耐え、厳しい環境でもうつにならないようにすることこそ現在に求められていることだと思われます」

 

と述べており、さらに、

 

 私たちは生活習慣病にならないために生きているのではないのです。よりよく生きるために生活習慣病がない方がよいから、それを防ごうというのです。生活習慣病を防ぐために、元気を失い、ひきこもりになり、自殺するようになっては本末転倒と言えます。

高田明和『「うつ」にならない食生活』p20)

 

としています。

 

つまり、「うつ」を予防するという点においては、動脈硬化やメタボになるリスクを恐れるあまり、必要以上に血糖値や悪玉コレステロールの値を気にして厳格な食事制限をしてしまうよりは、時々美味しいものを食べ、日頃の食生活や人生そのものを楽しんだほうが良いということです。

 

 

「うつ」の時こそ牛肉を。

 また、本書を読むと、「うつ」の時こそ、あえて牛肉などのお肉を食べるようにすることも、必要になってくるということが分かります。

なぜならうつの時に不足している「セロトニン」が作られるためには、「トリプトファン」が必要だからです。

 

この「トリプトファン」については高田明和氏は、

 

セロトニントリプトファンというアミノ酸からできます。これは必須アミノ酸で、私たちの体で作ることはできません。しかもトリプトファンは肉に多く含まれ、植物性のタンパクに含まれる量は少ないのです。」

 

としており、さらに、

 

「肉の中のタンパクに含まれるフェニルアラニンチロシン必須アミノ酸で、私たちの体で作ることはできません。しかし、このアミノ酸から、やはりうつに効果のあるノルアドレナリンが作られ、さらにそれが快感をもたらすドーパミンを作るのです。」

 

と述べています。

 

牛肉などのお肉を美味しく頂くのも、「うつ」を予防するために有効

 

したがって、(毎日焼き肉やすき焼きばかりを食べる事を推奨するわけではありませんが)、自分が「うつ」気味でなかなか元気がでないと感じた時は、完全菜食のヴィーガンを目指していないかぎり、積極的に牛肉などのお肉を美味しく頂くのも、「うつ」を予防するために有効だと思われるのです。

 

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脳のエネルギー源であるブドウ糖をしっかりと摂る

最後は脳のエネルギーであるブドウ糖についてです。

高田氏は「ブドウ糖」について、先程の「トリプトファン」をはじめとしたアミノ酸との関連性において、

 

 私たちの体のあらゆる働き、あらゆる細胞、組織の構成は絶え間なく食べ物の成分により維持されています。とくに脳はエネルギーのすべてをブドウ糖に頼っており、食べ物のなかのでんぷんとか砂糖のような炭水化物から作られるブドウ糖がその原料です。

 

 脳の活動に必要な神経伝達物質の多くはアミノ酸から作られます。とくに感情とか本能行動に関する伝達物質のドーパミンノルアドレナリンセロトニンなどは必須アミノ酸と言われるフェニルアラニンチロシントリプトファンから作られます。これらの必須アミノ酸は私たちの体内では作られず、食べ物のなかの肉などに供給を依存しています。

 

 このために食べ物としてブドウ糖アミノ酸を摂ることができないと、脳の機能が障害されたり、異常になったりします。当然うつ病になったりしますし、ボケを早めたりするのです。

 

高田明和『「うつ」にならない食生活』p142)

 

 

と述べています。

 

当ブログではうつをやわらげていくために、ゆるやかな糖質制限をオススメしていますが、やはり大切なのは、白砂糖や人工甘味料は控えるといっても、甘い物からブドウ糖はしっかりと摂る、ということです。

 

なぜなから、ブドウ糖は何といっても脳の重要なエネルギー源だからです。

また、ブドウ糖をビタミンやミネラルと共に摂るようにすることは、細胞の代謝のためにも、欠かせません。

 

ちなみに近年、脳はエネルギー源として、ブドウ糖だけではなく、肝臓で作られる「ケトン体」も利用することが分かっていますが、そうなるまでには厳しい糖質制限を課さなければなりません。

 

したがって、私自身はうつをやわらげていくためには、厳しい糖質制限ではなく、アカシアはちみつなどを利用したゆるやかな糖質制限を実践することをオススメしています。

 

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「うつ」にならない食生活

 

 以上、ここまで高田明和氏の『「うつ」にならない食生活』という一冊をご紹介してきましたが、この記事で特にお伝えしたかったことは、「心」の状態を良くしていくためには毎日の「食事」を見直すことはもちろん大切、しかし、「食事」に気をつけてばかりいることがストレスや心の負担になってしまえば、本末転倒だということです。

 

 

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 うつを緩和するには、腸内環境の改善と糖質制限、食事・運動・瞑想が大切です。

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