うつを腸内フローラ改善と糖質制限で治すための方法ブログ

うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ改善と糖質制限、DHA)、運動と瞑想で治すための方法ブログです。

うつ病と腸と脳と炎症の関係とは?

当ブログではうつ病の予防と、うつの症状を食事と栄養(主に腸内フローラ・腸内環境改善糖質制限)で治すための方法について書いています(あくまでうつの症状をやわらげるためのひとつの手段です)。

 

前回はうつと脳の炎症の関係についてデイヴィッド・パールマター氏の『「いつものパン」があなたを殺す』を取りあげながら述べましたが、今回は炎症とうつ病と腸と脳の関係について述べていきたいと思います。

 

では、うつ病と、腸と脳、炎症は、どのように関係してくるのでしょうか?

その前にまず、うつと脳の炎症の関係について、デイヴィッド・パールマター氏は『「いつものパン」があなたを殺す』のなかで以下のように述べていることをおさらいしたいと思います。

 

 脳疾患も含めてすべての変性疾患を引き起こすのが「炎症」であることは、研究者たちにはかなり前から知られていた。そして研究者たちは、グルテン、さらに言えば高炭水化物の食事が脳に達する炎症反応の原因になっていることを見出しつつある。

 ふだん、腸内ガス、膨満感、便秘、そして下痢などは比較的すぐに症状が現れるので、消化器系疾患や食物アレルギーには気づきやすい。ところが、脳はとくにわかりにくい器官だということだ。分子レベルではあなたが気づかないうちにずっと激しい攻撃に耐えているかもしれない。頭痛を治そうとしたり、明らかな神経系の問題に対処したりしないかぎり、脳で何が起こっているかはわからず、とうとう手遅れということになり得る。脳疾患に関して言えば、いったん認知症などの診断が下されると、そこからの方向転換は難しいのだ。(デイヴィッド・パールマター『「いつものパン」があなたを殺す』白澤卓二訳 p53

 

そして、うつ病と腸の関係性について、デイビッド・パールマター氏は『「腸の力」であなたは変わる』で以下のように述べています。

 

 うつ病と腸につながりがあるという事実は、最近わかったことではない。

 すでに二十世紀初めには、研究者と臨床医たちがこの研究に深く携わり、腸内でつくられる毒性の化学物質は、気分や脳の機能に影響するのではないかと考えていた。このプロセスには「自家中毒」という呼び名さえあった。

 八十年以上前に、ある研究者チームは次のように書き記している。

「すべての精神状態に同じ原因があるとは考えられないが、消化管で発生する中毒症状と同じ原因を持つ精神疾患の事例があることを、認めるのが正当だと感じている」

 その後、残念ながら、腸と食生活パターンの研究は「非科学的」と見られるようになった。( デイヴィッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ『「腸の力」であなたは変わる』 p112)

 

次に、腸と脳と炎症の関係については以下のように述べています。

 

 現在もっぱら注目されているのは、腸の機能不全と脳の関係、より具体的にいうと、血液中の炎症マーカー(体の免疫系が警戒態勢であると示すもの)の存在と、うつ病のリスクの関係を示す研究だ。

 炎症のレベルが高いほど、うつ病発症のリスクが急上昇する。そして、炎症マーカーのレベルが高いほど、うつ病の症状が重くなる。

 この結果から、うつ病も、パーキンソン病多発性硬化症アルツハイマー病などと同じ、炎症性疾患ということになる。

 うつ病の原因となる障害は脳内だけにあるのではないと考えられるようになった、目を見張るような研究結果もある。

 たとえば、うつ病の兆候がいっさい見られない健康な人に、炎症のきっかけになる物質を注入したところ、すぐに典型的なうつ病の症状を発症した。( デイヴィッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ『「腸の力」であなたは変わる』 p113~114)

 

「腸の力」であなたは変わる

 

うつ病と、腸と脳と炎症の関係性について、デイビッド・パールマター氏は『「腸の力」であなたは変わる』のなかでこのように述べているわけですが、腸内環境の悪化によって、毒性の化学物質が血液中に入りこみ、炎症が起きることが私たちのメンタル面に何らかの悪影響を与えていることは確かかもしれません。

また、近年は腸に穴があくことによって、腸から体内に細菌やウイルス、未分化のタンパク質など様々なものが入りこんでしまう「リーキガット症候群」や「腸もれ」も、私たちの健康を害する深刻な問題になってきています。

そのため、うつ病の予防をはじめとして、少しでもからだとこころの健康を保つために大切になってくるのは、やはり腸内環境・腸内フローラを改善することと、砂糖などの糖質をなるべく摂らないようにする糖質制限であるように感じます。

 

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